積読が山脈でござる🍀

拙者、四児母オタク主婦。積読本記録と妄想感想文でござる。育児や教育の本が多いです。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

5分で『はみだしの人類学 ともに生きる方法』松村圭一郎著(2020年初版)

面白かったです! よかった!よかったですー! 先日の『スマホを捨てたい子どもたち』といい、人類学、かなり熱いです。 著者の大学の講義聴いてみたいなあ。 何が面白かったか 文化人類学と哲学なら、まだお話に共通点がありそうでしょう? でも、異文化の…

『言語起源論 旋律と音楽的模倣について』ルソー著(初版1763年ごろ)

積読メモです(`・ω・´)キリッ 表紙概要 ルソーが言語の起源と本質を論じた著作。言語の本質とは情念の表現であり、もとは言語と音楽の起源は同一であったと言う。言語の起源と変遷、諸言語の地理的差異、音楽の起源、旋律、和声の原理と歴史が分析され、南方と…

5分で『スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』山極寿一著(2020年初版)‥‥は語れなかった。

拙者スマホ大好きでござる心の潤いを捨てたくないでござる!(´;Д;`) スマホでの人間関係に疲れた子供達を慰めるお話かと思ったのですが、 スマホ、特にSNSが連綿と続く人類種の性質に合わない、という内容で、読後ションボリ。 しかしひと晩考えてみて、実…

ブログタイトルとペンネームを変えました

20200828 ブログタイトル (旧)【読書でござる】 (新)【積読が山脈でござる】 ペンネーム (旧)四ツ葉かーちゃん (新)よつば ブログタイトルを変えたのは積読本メモの記事が1番多くなったからで、ペンネームを変えたのはツイッターアカウントネームと…

5分で『ファクトフルネス』。ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド(2019年初版)

20200827 私の最推し癒し本です。 日本語版2回、英語版1回通しました。 下の可愛いわんにゃん写真と同じくらい癒されます、本気です。 基本情報 世界的ベストセラー *1 現実のデータに基づく視点から見た国際問題について、世界は少しずつ良くなっている…

『日本の英語教育』山田雄一郎著(2005年初版)

「平易な会話」の重視や小学校への英語導入といった施策は、現実的な展望に基づいた「政策」の名に値するものなのだろうか。明治以来の日本人の英語・言語観に照らして、英語教育の根幹を問い直す。 目次 前書き 序章 転換期を迎えた英語教育 第1章 英語時代…

『小学校英語のジレンマ』寺沢拓敬著(2020年初版)

複雑な問題をはらんでいる小学校英語をめぐる今後の選択肢 専科教員(英語が専門)が教える 学級担任が教える 必修をやめる 全廃 全廃?!?! 小学校英語を無くす?! とても気になって購入。 2020年4月から小学校で教科としての英語が始まる。 「日本人の…

『スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』山極寿一著(2020年初版)

そして、現代人の脳の大きさに見合った集団の人数を示す、この「150」と言う数字は、実に面白い数字であることがわかりました。文化人類学者の間で「マジックナンバー」と言われているのはそのためです。 目次 第1章 スマホだけでつながると言う不安 ゴリラ…

『池上彰の「日本の教育」がよくわかる本』池上彰著(2014年初版)

「教育は国家百年の大計」とも言われます。 目次 序章 「日本の教育」について誤解していませんか? 第1章 学校では教えてくれない「教育の戦後史」① 文部省VS日教組 第2章 学校では教えてくれない「教育の戦後史」② ゆとり教育VS詰め込み教育 第3章 教科書 …

5分で『思考の整理学』。外山滋比古著(1986年初版)

ものを考えるとはどういうことか、を考えようとする人にとって、他山の小石くらいに見ていただくことができれば幸いである。 『思考の整理学』読了、面白かったです。 内容が5分で思い出せるように、自分用にまとめてみました。 Ⅰ グライダー 勉強に受け身…

『頭の良い子には中学受験をさせるな 「灘」を超える、東大合格メソッド』稲荷誠著(2014年初版)

その中学受験は本当に必要ですか? 目次の要約 中学受験と言う大きな負担を子供に強いることなく、小学生らしい生活を満喫しながら、東大、京大を狙える、筆者が生み出した「稲荷塾方式」の仕組みを紹介する本です。 第1章では算数・数学教育の理想的なカリキ…

『いちばん得する中学受験』辻義夫、西村則康著(2018年初版)

「宿題は親が取捨選択してあげるのが基本」と覚えておくと良いと思います。 要約 本書における「得する中学受験」とは「お子さんが1番頑張れる方法で、無理なく中学受験を終えられる」ことです。 小さなお子さんの能力やモチベーションそして家計との折り合…

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』宮本毅著(2010年初版)

おはようございます。 今日はこちらの本のご紹介です。 放っておいたら、子どもは勉強しないかもしれない。それならそれで、しかたありません。そういう子どもは、まだ時期ではなかったということです。いつか自分から「学びたい」という意欲がわくまで待ち…

『中学受験は算数で決まる!』西村則康著(2016年初版)

大まかに言うと、国語、社会、理科は平均点あたりに固まり、算数は平均点のずっと上とずっと下に2つの集団ができていることが多いのです。 中学受験での、算数の成績の上げ方が紹介されています。 算数の成績がぐんとアップする塾の使い方、算数を得点源にで…

『中学受験は親が9割』西村則康著(2014年初版)

西村則康著『中学受験は親が9割』親世代とは違う旬の中学受験事情、塾の上手な使い方、中学受験に対する心構え、家庭教師の使い方、親が身に付けるべき習慣、合格スケジュールの立て方が書かれています。

天才教育本を読み直してみる

子供が労せず賢く育てばいいのに…。 自らを棚に上げた見事な煩悩です。 親の黒い本音フルスロットルで数年前に読んだ関連本を4冊ご紹介致します。 『「算数が得意な子」にするために親ができること』 和田聖子著 ジュニアオリンピック金メダリストの母親が教…

『思考の整理学』と“本当の教育”

外山先生の訃報。NHKニュースTwitterより まずは、外山滋比古先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 『思考の整理学』 先日、子供の国語問題集に『思考の整理学』と『ことわざの論理』が出題されました。 その文章の何かが印象的で、その日、平積みにな…

\ウワーッ!/ぬまがさワタリ著作に見るルビの重要性。

生き物好きな方にぜひオススメしたい、 ぬまがさワタリさんの著作です。 有名なのでご存知かもしれません。 \ウワーッ!/ 『図解 なんかへんな生きもの』 ぬまがさワタリ著(2017年初版) Twitterで2016年から発表されていたイラストをまとめた本です。 こ…

「夏うた」で万葉集。春過ぎて夏来たるらし

今週のお題というものを先日始めて知ったはてなブログ初心者です。 いいシステムですね。 今週は「夏うた」についてだそうです。 100刷超えの岩波新書のスーパーベストセラー『万葉秀歌』(斎藤又吉著)を先日買った事ですし、思いつくまま何か書いてみよう…

主人公は竹取の翁?『竹取物語』に思うこと。

子供の小さな洗濯物をたたんでいて降って湧いた妄想は、日本最古の物語『竹取物語』の不詳の作者は子供が巣立った親なのでは?というものでした。 この古典文学は、諸説あれど、正確な作者がわかっていません。 成長が早い竹の中から産まれる、なよ竹のかぐ…

植物なければ虫もない『ファーブル先生の昆虫教室』

‪ 先日3年ぶりくらいに家の周りの掃除をしました。 コンクリートの上に降り積もった落ち葉は、時を経て立派な腐葉土になっていました。 ですので、闇の眷属Gや、足がめちゃ多い例のあの虫と大バトルかと身構えて戦場に参りました(虫が苦手なのです…)。 し…

リバティプリントの魔力

あれは魔物です…美の魔物なのです… リバティプリントは、イギリスのリバティ社(1875年創業)がデザインする薄い綿の布です。 ただし、ただの布ではありません。 手芸好きを沼に引きずり込む、魅惑的な布なのです。 昨晩、壊れた小物の補修にリバティプリン…

岩波新書100刷本責めで脳内麻薬を出したい

タイトルがMっ気全開ですが余り間違ってはおりません。 M気味の私は先日、オフィスFTIヤマモト様と岩波新書様がTwitterでつぶやいておられた100刷以上重版されている岩波新書を見て悶えました。 ああ…時代に磨かれた珠玉の知性で愚かな私を踏みにじって… あ…

幼児〜小学校低学年の学習面の本

おはようございます。 「これでいいのか、本当に大丈夫か」 と育児・教育に迷走していたころに読んだ学習関係の書籍をご紹介致します。 今も五里霧中です。 全体的に少し古く、数年〜十数年前の本になります。 生活面はこちらです。 乳児から小学生の子供の…

『本の世界をめぐる冒険』ナカムラクニオ著 2020年初版

おはようございます。 最近『学びのきほん』というシリーズがNHK出版から刊行されています。 オシャレなデザインです。 気になって本屋さんでチラッチラッと見ていたのですが、このたび気になるテーマを見つけてウキウキと購入。 2冊買ったのですが2冊とも…

『「読む」って、どんなこと?』

おはようございます。 こちらは先日ツイッターで書いた本の感想の記録になります NHK出版 学びのきほん 高橋源一郎著 2020年初版 「読む」って、どんなこと?/高橋源一郎著良かった。 読むは社会や他者について知ることなのかなと思った。 鶴見俊輔さんの晩…

『モモ』とヘーゲル。分断を繋ぎ高みへ導く絆。

おはようございます。 本日は諸賢の皆様と喜びを共有したく。 100分de名著100シリーズ目おめでとうございます! 本の読めない本好きの味方100分de名著が、100シリーズ目でモモ(百)を取り上げる。 トリプルdeハンドレッド! 前回テーマのカント著『純粋理性…

受験本ではなくもう偉人伝。佐藤ママの本の紹介

おはようございます。 諸兄姉におかれましては“佐藤ママ”をご存知でしょうか。 日本の大学入試の最難関、東大理Ⅲへ自身の子供達全員を合格に導いた佐藤ママ(佐藤亮子さん)。 2020年現在、講演やサロン等でご活躍されています。 教育方針は異なるけれど、そ…

乳児から小学生の子供の生活についての育児本

おはようございます。 乳児期から小学生頃までの生活面について書かれた育児本をご紹介しようと思います。 全体的に少し前に読んだ本です。 『子育てハッピーアドバイス』 『忙しいパパの為の子育てハッピーアドバイス』 『成功する子は食べ物が9割』 『ア…

『モモ ミヒャエル・エンデ 100分de名著 「豊かな」時間とはなにか?』

NHKテキスト 河合俊雄著 2020年出版 8月の100分de名著のテーマはミヒャエル・エンデの『モモ』です。 先々月の『純粋理性批判』先月の『共同幻想論』はまったく追いつきませんでしたが、今月こそはとテーマの本とテキスト読破がんばりました。 面白かったポ…