「夏うた」で万葉集。春過ぎて夏来たるらし
今週のお題というものを先日始めて知ったはてなブログ初心者です。
いいシステムですね。
今週は「夏うた」についてだそうです。
100刷超えの岩波新書のスーパーベストセラー『万葉秀歌』(斎藤又吉著)を先日買った事ですし、思いつくまま何か書いてみようと思います。
春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山
この歌、好きなんです。
たくさんの女性が白シーツをいっぱい並んで干してる健康的なイメージです。
そんなイラストをどこかで見たのでしょう。
百人一首にも、同じ歌が少し手を加えられて入っていますね。
春過ぎて夏きにけらし白妙の衣干すてふ天香具
解説がこの本に書かれていました。
確かに漢字を並べて表現したものだから、色々読めちゃうんですよね。
ところで私は共働き夫婦の子供でした。
鍵を持って小学校に登校するいわゆる鍵っ子だったので、低学年のうちは児童保育に預けられていました。
そこで夏休み期間に熱心に指導して貰ったのが百人一首です。
上の句から下の句、その反対、むすめふさほせ、しっかり諳誦出来るようにしてカルタで源平合戦をするのです。
朝に頂く氷入りの牛乳がキラキラしていて綺麗でした。
クーラーも無く暑かったはずですが、忘れちゃってますね。
皆お気に入りがあって、なぜか蝉丸の『これやこの…』が人気でした。
私のお気に入りの1つが『春過ぎて…』でした。
懐かしいなぁ。
それにしても茂吉先生、
この本難しいです。
読者諸氏は本書を初めから順序建てて読まれてもよし、行き当たりばったりと言う具合にページを送って出た歌だけを読まれてもよし、忙しい諸子は労働のあいま、田畔汽車中電車中食後散策後架上就眠前等々に於いて、一、二首或はニ、三首乃至十首ぐらいずつ読まれることもまた可能である。要は繰り返して読み一首一首を大切に取扱って、早読して以って軽々しく取扱われないことを望むのである。
…あ、先生も大変だって言っておられる(笑)
ちなみに持統天皇のお歌なので、『万葉秀歌』の38番目と始めの方にあります。
他にも夏の歌はあるかしら。
ぼちぼち気になる歌を見かけたら、辞書のようにこの本を引いていこうと思います。