積読が山脈でござる🍀

拙者、四児母オタク主婦。積読本記録と妄想感想文でござる。育児や教育の本が多いです。

『ルバイヤート』岩波文庫 オマル・ハイヤーム作 小川亮作訳

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アホなのはもういいんだ、でもアホな上に頑張ってない自分は好きになれないんだ!

子どもの発達上大切なことは分かっていても

「わあ!〇〇ちゃんすごいね~!ママ嬉しいな~!」

褒め褒め攻撃4人分言ってると辛い日もあるんだ!

薄い詩の本ならサクッと読み切れるんじゃないか?

時間はないけど充実感だけオクレ兄さん

 

…といささか(どころではない)不純な動機で岩波文庫の『ルバイヤート』を買いました。 

短かったですね、読めましたね。

雰囲気とあの有名な『ルバイヤート』読めたでというドヤ感を手に入れられました。

ありがとう『ルバイヤート』!

 

 

ルバイヤート』とは

ペルシャの四行詩という形式で書かれた詩のことです。

しかしエドワード・フィッツジェラルドに英訳されたオマル・ハイヤームの詩が大変有名になり、ルバイヤート』というとオマル・ハイヤームのこの詩を指すようです。

青空文庫でも読めます。

www.aozora.gr.jp

 

ちなみに『偉大なるギャッツビー』のフィッツジェラルドとは別人です。

(同一人物だと思っていたのは私です)

 

ルバイヤート』のテーマ

死とは?生きるとは?

やってらんねぇ、呑ま呑まイェイ(*´∀`*)!

と、ハイヤーム氏、ずっと呑んでおられます。

お酌の男の子(酒姫と書かれていますが注釈を読むと少年だそうです)や美女ををはべらせて、いやいや、人間辛い時にすることは変わらないですね。

 

チューリップ🌷

なんかやたらとチューリップが出てきます。

数えてみたところ6回も出てくる。

(1)チューリップのおもて、糸杉のあですがたよ

(47)チューリップひとたび萎めば開かない。

(62)新春雲はチューリップの面に涙、

(122)新春にはチューリップの杯上げて、チューリップの乙女の酒に酔え。

(140)さあハイヤームよ、酒に酔って、チューリップのような美女によろこべ。

チューリップが美しさの象徴なのでしょうか。

古代ペルシャだったイランの国章がチューリップをかたどったものですね。

国章の形は、チューリップに似せられている。古代ペルシャ伝説では、祖国のために兵士が戦死した場所には、赤いチューリップが咲くという。現在でも、チューリップは、勇敢さの象徴と考えられている。

Wikipediaより)

ja.wikipedia.org

原産地はトルコのアナトリア地方とされているそうです。

日本に出回っている品種は香りも強くないですし、なんとなく違和感がありますね。

古代ペルシアではチューリップの概念が今と違ったんだろうなあ。

 

個人的にひと言

生の息吹きを知らない者が羨ましい。

母から生まれなかったものこそ幸福だ!

ルバイヤート

…これ、出産の時にすごく思ったんですよね…。

私がこんなに死ぬのが怖いのに、死の運命を背負った生命を産み出していいものかと。

うまれてこなければ

ほんとはよかったのに

昔学生時代に坂本美雨の『砂の果実』を聞いた時には、いくばくか共感したものですが、親になってから読む『ルバイヤート』では、強烈な責任感を覚えました。

せめて、生きやすくしてあげたいなと思うので、

母は冒頭の褒め褒め攻撃を頑張りたいと思います。

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ルバイヤート (岩波文庫)