主人公は竹取の翁?『竹取物語』に思うこと。
子供の小さな洗濯物をたたんでいて降って湧いた妄想は、日本最古の物語『竹取物語』の不詳の作者は子供が巣立った親なのでは?というものでした。
この古典文学は、諸説あれど、正確な作者がわかっていません。
成長が早い竹の中から産まれる、なよ竹のかぐや姫。
たった3ヶ月で3寸(約9センチ)から結婚適齢の女性に成長し、3年後には全く親の理解の及ばない遠い月の世界へ旅立ちます。
成長早すぎ、巣立ち早すぎ。
こんな感傷的な設定を思いつくのは子の自立を惜しむ親なんじゃないかなぁと思ったわけです。
しかもタイトルは『竹取物語』。
よく見たらメインは竹取の翁夫婦と看板に書かれていたという。
求婚シーンが多いので月姫妻問い物語とかでもいいのに、キャラクター設定で作者が翁に自己投影をした結果、タイトルも『竹取物語』にしちゃったように見えるのです。
求婚のシーンは創作者として筆が乗り、若かりし頃の経験に創作を混ぜて楽しく書いていそうなイメージです。
…全部私の妄想ですけれども(笑)
今とは文化背景も一般的とされる常識も違いますが、私自身、子供たちの巣立ち後に同じようなセンチメンタルな物語を書きそうだなぁと、もう着られないベビー服を縫いぐるみに着せながら思ったのでした。