積読が山脈でござる🍀

拙者、四児母オタク主婦。積読本記録と妄想感想文でござる。育児や教育の本が多いです。

『言語起源論 旋律と音楽的模倣について』ルソー著(初版1763年ごろ)

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積読メモです(`・ω・´)キリッ

 

表紙概要

ルソーが言語の起源と本質を論じた著作。言語の本質とは情念の表現であり、もとは言語と音楽の起源は同一であったと言う。言語の起源と変遷、諸言語の地理的差異、音楽の起源、旋律、和声の原理と歴史が分析され、南方と北方の言語の抑揚の相違、言語の現状が言語の変遷といかに関係しているかなどが論じられる。

 

目次

第1章  われわれの考えを伝えるための様々な方法について

 

第2章 ことばの最初の発明は欲求に由来するのではなく、情念に由来するということ

 

第3章 最初の言語は比喩的なものだったにちがいないということ

 

第4章 最初の言語の特徴的性質、およびその言語がこおむったはずの変化について

 

第5章 文字表記について

 

第6章 ホメロスが文字を書けた可能性が高いかどうか

 

第7章 近代の韻律法について

 

第8章 諸言語の起源における一般的および地域的差異

 

第9章 南方の諸言語の形成

 

第10章 北方の諸言語の形成

 

第11章 この差異についての考察

 

第12章 音楽の起源

 

第13章 旋律について

 

第14章 和声について

 

第15章 われわれの最も強烈な感覚はしばしば精神的な印象によって作用するということ

 

第16章 色と音(おん)の間の誤った類似性

 

第17章 みずからの芸術にとって有害な音楽形の誤り

 

第18章 ギリシャ人たちの音楽体系は我々のものとは無関係であったこと

 

第19章 どのようにして音楽は退廃したか

 

第20章 言語と政体の関係

 

 

ルソー

ジャン・ジャック・ルソー

18世紀フランスを代表する思想家、小説家。楽家でもある。

著作

『学問芸術論』

『人間不平等起源論』

『社会契約論』

『エミール』

 

ちなみに『エミール』は教育書ですが、これを書くずっと以前に、実の子供を5人、育てられずに孤児院へ送っています。

 

1745年、一生の伴侶(はんりょ)となり1768年に結婚するテレーズ・ルバスールThérèse Levasseur(1721―1801)と知り合い、同棲(どうせい)を始める。テレーズとの間に5人の子供が誕生、すべて孤児院へ送られる。捨て子は当時珍しいことではなかったが、この事件は、将来、ルソーの心の重荷となる。(日本大百科全書より)

 

明治維新後、自由民権運動とともに中江兆民による翻訳もある『社会契約論(民約論)』のルソーが、明治後期には、自然主義の文学者島崎藤村などに『告白録』のルソーが、教育界には『エミール』のルソーが、影響を及ぼしてきた。(同上)

 

エミール、古めかしすぎて日本の教育には影響与えていないと思っていました。

 

 

他、言語の起源について論じた古典。

 

ヘルダー『言語起源論考』

(Johann Gottfried von Herder ヨハン=ゴットフリート=フォン─)

ドイツの哲学者、文学者。自然と歴史の発展の中に神を直観する立場から、自然、感情、民族的個性の尊重を説き、シュトゥルム・ウント・ドラング運動に理論的指針を与えた。著「言語起源論考」「人類歴史哲学考」など。(一七四四~一八〇三)
 (日本国語大辞典より引用)

ドイツの哲学者・文学者。1760年から64年にカントの講義を聴講。若き日のゲーテとともにドイツの文学革新運動「疾風怒濤」を推し進めた。主著は「人間の歴史哲学考」など。

(100分de名著「カント 純粋理性批判」より引用)

 

後にたもとを分かちますが、若い頃にゲーテと親交があり、カントを尊敬していたようです。

 

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うむ、難しくて読めない(←あかんやろー!)

うわーん、面白そうな本と読める本は別なのでござる!(´;Д;`)