『本を読めなくなった人のための読書論』若松英輔著(2019年初版)
言葉は、多くを読むことよりも、深く感じることの方に圧倒的な意味があるからです。
ソーダ水のような清涼感ある読後です。
シュワシュワと爽やかに癒されます。
本をたくさん読んでいた人が、いつの間にか本が読めなくなってしまう。
そんな心もとない寂しい時にそっと寄り添ってくれる本です。
本が読めなくなったのは、内なる自分からのサイン。だから、読めない時は、無理をして読まなくていい。読めない本にも意味があるから、積読でもいい。
待つ読書、言葉と出会う、本と出会う。
その3つの視点から、読めない時は書いてみたり、ゆっくり読んでみたり、読書断食してみたりと、様々な本と私のあり方を紹介してくれています。
またこの表紙カバーの紙の質感が癒されるのです。
唐草模様?のエンボス加工がされているブルーイッシュグレイのマット紙で、サラサラとした手ざわりが気持ちがいいです。
ほんとうに本を読みたいのであれば、よい本を手にするだけでなく、ひとりの時間を確保しなくてはなりません。
そうそう、育児中はひとり時間がなかなか。
しかし今日は早めに寝てくれたので、ゆっくり読書ができました。