積読が山脈でござる🍀

拙者、四児母オタク主婦。積読本記録と妄想感想文でござる。育児や教育の本が多いです。

なぜか突然、中学受験。/細川 貂々 著

‪【でも私は息子本人が「やりたい」と言うまでやらせたくなかった】‬

 

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親子、友人、家計、個人の適性など多くの重いテーマが絡む中学受験を扱った漫画。

なのにサラッと読めます。

『二月の勝者』推しが凄い(笑)

あれもいい漫画です。

 

『科学的に正しい子育て』

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『東大医学部卒ママ医師が伝える 科学的に正しい子育て』森田麻里子著

 

育児者がでスマホで検索しそうな事がほぼ網羅されているように思います。

圧倒的に新米さんにオススメですが、知識をアップデートしたい人にもお勧めです。

 

育児と言うジャンルは移り変わりが本当に早い。

 

私が第一子を産んだ10年前頃はエルゴの抱っこ日が出始めた頃でした。

子供が前を向いている状態で抱っこができる抱っこ帯なんてたぶん日本には存在しませんでした。

 

また私の母によると私が赤ちゃんの頃は、ミルク育児が推奨され、お風呂上がりには3ヶ月から果汁を飲ませるのが主流だったようです。

40年前はエコーなんてなく、生まれるまで男か女かわかりませんでした。

 

赤ちゃん単独で寝かしつける「ねんねトレーニングはいくぶんマイナスイメージがあったと記憶しています。

ですが、子供の睡眠に良い影響があると科学的根拠が提示されました。

また同じ布団で添い寝はしない方が良いそうです。

 

なんてこったい(笑)

オーディオブックを聴いてみたでござる

オーディオブックで読書

 

めっちゃ久々のエントリーでござる。

いやぁー新型コロナウィルス、えぐいでござるなぁ。

 

今日は感想は感想でも読書した感想ではない。

オーディオブックを聴いた“聴書”の感想でござる。

オーディオブック、正直めちゃめちゃ良い。

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そもそもオーディオブックを聴きだした理由

 

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拙者はウォーキングが好きでござる。

運動オンチの拙者は正直それぐらいしかスポーツができぬ。晴れた日は1時間くらいウロウロ近所を歩き回る。

以前はその間は厨二病的シチュエーションの創作の妄想をしておったのじゃが、昨今はそういうものも浮かんでこず、音楽を聴くのも何かピンとこない。

トホホ、これが老化か。

そうだ、マイブームは読書。読書にすがろう。オーディオブック聴いてみよう。

 

 

オーディオブックとは

 

ウィキペディアによると、主に書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツの総称でござる。

日本では媒体によってカセットブック、カセット文庫、CDブックなどと呼ばれることもあるそうだ。

 

 

オーディオブックの種類

 

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なんといっても有名どころはアマゾンのAudible。種類は1番多いんではなかろうか。

 

ただ拙者のスマホiPhoneであり、健康管理のためにApple Watchも使用している。

ゆえに初めからインストールされてるアプリ、ブックのオーディオブックを聞いてみることにした。

iTunesでも購入ができるらしい。

 

オーディオブック化されていない本ももちろん多いので、読み上げ機能アプリのボイスペーパーと言うものも試すつもりである。

 

iPhoneにはVoiceOverと言う機能もある。

設定をいじっていると、ホームボタンをトリプルクリックすると読み上げてくれるようになった。

1.5倍ぐらいにして聞くことが多いので、声のピッチを低くすると聞きやすい。

しかし、オーディオブックの声優さんの朗読にはやはり及ばない。課金する価値はある。

 

アレクサKindleで買った本を読み上げてくれる。

 

 

オーディオブックのメリット

 

・読むのが辛い時でも、本を読める。

・ウォーキングをしながら聴ける。

・目で字を読むよりも理解がしやすいような気がする(当社比)

 

 

オーディオブックのデメリット

 

・圧倒的に読むより遅い(当社比約4分の1の速さ)

・紙の本や電子書籍より高価である。

 

 

今のところ、『シャーロック・ホームズ』シリーズ16本と『ファクトフルネス』を聞けた。

『ファクトフルネス』は全部で約400ページあるでござる。

拙者のショボショボ読書力を考えると、朗読を聴くと言うのは難しい話もわかりやすく聞けるようだ。

ありがたい話でござる。

 

 

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読める…読めるぞ…‼︎

才能は環境?学ぶ意志?遺伝?storm last nightの巻

 

津田梅子殿の名言『環境より学ぶ意志があればいい』は学ぶ意志を育てるには適切な環境が必要であるという意味だと思うが最後遺伝に全て持ってかれたという話でござる。

 

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津田梅子殿

 

 

 

津田梅子殿は2019年5月に五千円札の肖像に選ばれた偉人でござる。

 

この御仁、環境より学ぶ意志があればいいと言いつつ環境である学校作ってるでござる。

出オチで申し訳ない、もうこれこそが彼女の主張を全て表現しているでござる。

『環境より学ぶ意志があればいい』は学ぶ意志を育てるには適切な環境が必要であるという意味に他ならないと思うでござる。

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ところで拙者ここまで書いたところで才能は大部分遺伝で決まるとゆー凄まじい本を読んでしまったでござるよ。

橘玲著『言ってはいけないでござる。

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ベストセラーだったので手に取ったが、どのネタもなかなかにショッキング。

何がショッキングって、相当刺激的な内容がどうやらトンデモな嘘ではなく科学的に根拠があるらしいというところである。

 

安藤寿康著『日本人の9割が知らない遺伝の真実』は遺伝の研究者ご本人が書いているのでより詳しい。

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遺伝といっても親の素質を受け継ぐとかではなくて、シャッフルされた個人の遺伝子の組み合わせで決まるというもの。

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才能には環境も学ぶ意志もそんなの関係ネェ…

 

 

拙者の数学の成績が2ばっかりでござった。

(しかも相対評価じゃなくて絶対評価

産まれた時から成績がある程度決まっていたなら、頑張った定期試験勉強は何だったのでござろうな。

しかし努力不足と言われるより何となくホッとする拙者でござった。

自分のしてきた事が自分の望んだ結果をもたらさなかったとしても自分の尽くした最良であったとしたら、反省しなくなるなどの欠点をカバーしてもおつりが来る最高の自己肯定である。

カルヴァン派の予定説を信じるプロテスタントが粛々と勤勉に働くのはこの安心感が原因かもなぁと思うに至る。

 

storm last night(津田梅子の日記の最後の言葉)嵐は昨夜終わったのだ。

もう拙者は数学の赤点を夢に見なくても良いのでござるよ。ニンニン。

 

 

宗教改革のルターは反ユダヤ主義者だったの巻

 

今日のビックリでござる。

 

宗教改革マルティン・ルターが『ユダヤ人と彼らの嘘について』という反ユダヤ主義(反セム主義)の論文を上梓していたというもの。

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ルター殿(いらすとや様)

 

腐敗したカトリック教会を刷新する清廉潔白なイメージがあったのでビックリでござるよ。

 

茂木誠著『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ!2』で知ったポグロムという言葉をウィキペディアで調べて知り申した。

 

1 9世紀の終わり頃は 、まだイスラエルの建国前で 、ユダヤ人の多くはロシアに住んでいました 。ロシアでは 、たびたびすさまじいユダヤ人の迫害が行われました 。この集団的迫害行為を 「ポグロム 」といいます 。虐殺をはじめ 、略奪 、破壊 、差別など 、のちのナチスと同じような迫害を行っていました 。そのため 、ユダヤ人は虐殺を逃れて 、遠くアメリカまでやってきたのです 。

茂木誠著『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ!2』より

 

ヤバイ、知らない事ばっかりでござる。

勉強になったでござる…

『おもろうてやがて悲し』の巻

 

“おもろうてやがてかなし” の意味を凄まじく勘違いしてた話でござるよ。

 

『おもろうてやがて悲しき鵜飼かな』 は俳聖、松尾芭蕉の作でござる。

 

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松尾芭蕉殿

 

爆笑しながら見ていたら、ラストは涙ウルウル展開。なんて面白い作品なんだ〜すげぇ〜!

 

という物語論のことだと思っていたでござる。

能とかでさ、遊びやせんとや生まれけんの続きとかにありそうでござろう?風姿花伝

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このたび他のブログ記事の為にググったところ、なんと松尾芭蕉殿が鵜飼に諸行無常を感じてたお話だった事がわかったでござる。

 

マジか…めっちゃ間違えて使っていたでござるよ…。

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『春にして君を離れ』の巻

 

主婦の御方には耳が痛い?いやいやイタ気持ちいいやも知れませぬ。

アガサ・クリスティ著『春にして君を離れ』の感想でござる。

 

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拙者ミステリはトリックが難しくて読めないが(探偵ものは探偵と助手の関係性だけ味わう←ひどい)これは一気読みしたでござる。

 

なんとAmazonレビュー118件!(2019年5月現在)。

名探偵エルキュール・ポアロの『そして誰もいなくなった』が同118件。

アクロイド殺し』が90件。

オリエント急行の殺人』が48件。

なので彼女の代表作と言っても過言ではないが、他と比べてやや知名度は低いような。

 

1944年に出版され、発表時はアガサ・クリスティではなくメアリ・ウェストマコットという別名義だったからかもしれぬ。

 

 

あらすじ
イギリス人主婦のジェーン・スカダモアは、弁護士である夫のロドリーと独立し結婚した3人の子供達との関係も良好。順風満帆な人生を送っていた。

体調を崩した娘の見舞いへバクダッドへ行った帰り、ブランチ・ハガードという女学院時代の友人と偶然に出会う。ひどく老けて見える同窓生を見て自分の充実した人生を満足に思うジェーンは、しかし彼女の言葉が気になって仕方がない。自分は何かとても大切な事に気付かずここまで来てしまったのではあるまいか。

帰りの汽車が大幅に遅れ、砂漠の小さな町に閉じ込められたジェーンはこれまでの人生を一つずつ省みる事になるのだった。

 

 

 

(下記ネタバレでござる!)

 

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いわゆる“信頼できない語り手”が語る叙述トリックもので、自分が過去、夫と子供達の人生を手酷く踏みにじってきた事、夫が不倫というか、妻の自分とは別の運命の女性を見出していた事にジェーンは気がつくでござる。

 

後悔したジェーンはイギリスに帰って夫に懺悔しようとするが、途中で会った上流貴族の公爵夫人の影響か、何事もなかった様に以前の日常に戻る…というストーリー。

 

ええええそれでいいのでござるかジェーーーン?!

 

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調べると、どうやら博識の方にはタイトルで不倫の話だと分かるようでござる。

シェークスピアの『ソネット集』という詩集からタイトル『春にして君を離れ(Absent in the spring)』は取られていて、そのソネット集は不貞の話でござった。

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訳が結構良い気がするんでござる。

いや拙者言うほど翻訳本読んでないのでござるが、分かりやすいし何よりタイトルめちゃカッコいい。

灼熱と氷点下の広大な砂漠にたたずむ、罪に気付かぬ孤独な貴婦人。

絵になる。良き。

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春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)   アガサ・クリスティー https://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_q8J3CbEJH8FNG